老年人口割合の推移を都道府県別で出してみた
前回の交通事故統計のpdfを見てて、沖縄県の老年人口割合がダントツで低かったので、その推移が気になって調べてみました。
最初に見たのはRESASの人口ピラミッドなのですが、これだけだと2つの集計年に対しての比較はわかりやすいけど、推移のグラフではありませんでした。
でも右下に「データをダウンロード」というボタンがあって、ダウンロードしてみたら都道府県別で集計年別の老年人口割合があったので、それを使いました。ちなみに割合は丸められていたので、改めて表計算ソフトで老年人口を人口で割って計算して出しました。そのあとピボットテーブルを作って集計して、そして折れ線グラフにしました。(TableauやExploratoryを使ったほうが良かったのかも)
全体として、老年人口の割合がグイグイ増えていますね。こういうデータは何度も見たけど、あらためて高年齢化が進んでいるのがわかります。
さて、2010年から沖縄県がひとつだけ老年人口割合が飛び抜けて低くなっています。なぜなんでしょうね。不思議です。何年からこの傾向があるのか、5年毎ではなくて1年毎のデータを見たいところです(またいずれ)。
ちなみに、2015年の沖縄の次に老年人口割合が低いのは東京都です。
警察庁の交通事故統計で年齢層別死者数の推移を見てみた→高齢者の死亡率↓
この記事を読んで、65歳以上の交通事故死者数が横ばいだけど、高齢者の人数は増えているので死亡率はどういう推移をしているのか気になったので調べてみました。
統計|警察庁からe-Statの交通事故統計(平成28年9月末)のExcelファイルのシートの3と4を見ました。とりあえず上記の記事よりも年代の区切り方が細かいので、それをグラフにしてみました。
合計の人数が最初の記事と違いますが、もしかして集計の方法が違うのかもしれません。(ちょっと気になりますが先に進みます)
人数だけ見ると、どの層も減少傾向ではありますが、高齢者層の減少率は低そうです。
次に10万人当たりの死者数の推移を見てみましょう。
おっと、こうしてみると、高齢者層の死亡率が確実に減っていますね。これは発見でした。人数のグラフで死亡者数があまり減少していなかったのは、高齢者の人数が増えていたからでしょうね。
なにが影響して交通事故の死者率が減っているのか私にはまだわかっていないのですが、この減少傾向は素晴らしいし、まだ減ってくれそうですね。
もしかして自動運転などが実現すればもっと安全な世界が実現されるのかもしれません。期待です。
e-Statのデータはニュースの記事よりも細かくて助かります。もっと扱いやすくなってくれたらなお嬉しいです。
PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)の代数的構造(3) PPAPはランク3の自由Z-加群
1回目の記事でPPAPは単位的マグマと書いたけど、2回目の記事でそれでは説明できないサンプルがあって、否定されてしまいました。
というわけで、演算を最初から作りなおして整合性がある状態にします。
いきなりですが✏(ペン)、🍎(アッポー)、🍍(パイナッポー)の3つの文字に対して、
S := { n✏ + m🍍 + l🍎 | n, m, l ∈ 整数Z }
とします。つまりSは集合{✏, 🍎, 🍍}を基底として持つ自由Z-加群である。Sの元としては、
1✏ + 1🍍 + 2🍎
-2✏ + -3🍍 + -5🍎
0✏ + 1🍍 + 0🍎
0✏ + 0🍍 + 0🍎
こんなものがあります。このままだと表現しにくいので、1や+は省略して、0がかかっている文字も省略します。
1✏ + 1🍍 + 2🍎 → ✏🍍2🍎
-2✏ + -3🍍 + -5🍎 → -2✏-3🍍-5🍎
0✏ + 1🍍 + 0🍎 → 🍍
0✏ + 0🍍 + 0🍎 → 0
マイナスがつくとちょっと見た目がアヤシイですが、まあ気にしないでください。
演算の条件を満たすように、特別なときだけ見た目を変更するようにします。
ペン✏は、係数が1より大きい時はひとつだけ右側に書きます。
✏🍍🍎 → ✏🍍🍎 (変わらず)
2✏🍍🍎 → ✏🍍🍎✏
3✏🍍🍎 → 2✏🍍🍎✏
アッポー🍎とパイナッポー🍍は、それぞれの係数が1でペン✏の係数が0の時だけ、逆順にします。
✏🍍🍎 → ✏🍍🍎 (変わらず)
🍍🍎 → 🍎🍍
この見た目に関するルールを入れると、満たすべき条件が全て成立するのです。
✏ + 🍎 = 🍎✏
✏ + 🍍 = 🍍✏
🍎✏ + 🍍✏ = ✏🍍🍎✏
✏ + ✏ = ✏✏
🍍 + 🍎 = 🍎🍍
✏✏ + 🍎🍍 = ✏🍍🍎✏
というわけで、PPAPはランク3の自由Z-加群である。
PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)の代数的構造(2)
の続きです。
左右の手
facebookで指摘を受けたのですが、歌詞の順番と右手と左手の順番は違うようです。歌詞に左右の手のどちらかを書いてみます。
PPAP
I have a pen (右手)
I have an apple (左手)
ah!
Apple pen!
I have a pen (左手)
I have a pineapple (右手)
ah!
Pineapple pen!
Apple pen (右手)
Pineapple pen (左手)
ah!
Pen-Pineapple-Apple-Pen!
Pen-Pineapple-Apple-Pen!
この左右の手を意識すると、前回とは違う式になります。右手は向かって左側、左手は向かって右側なので、演算の満たすべき条件を書いてみると、
ah!("✏", "🍎") = "🍎✏"
ah!("🍍", "✏") = "🍍✏" ←ここが変わる
ah!("🍎✏", "🍍✏") = "✏🍍🍎✏"
こんな風になります。なんとも一貫性がなくて困りますね。。。
ロングバージョン
2016/10/27 にロングバージョンというものが公開されていたようです。
ロングバージョンの中には今までにない演算結果も出てきています。
ah!("✏", "✏") = "✏✏"
(ペンとペンでロングペンだそうです)
ah!("🍍", "🍎") = "🍎🍍"
(アッポーとパイナッポーでアッポーパイナッポー)
ah!("✏✏", "🍎🍍") = "✏🍍🍎✏"
(ロングペンとアッポーパイナッポーでペンパイナッポーアッポーペン)
ここでロングペンは"✏✏"と表しています。ペンペンと呼びそうなものですが、呼び方だけはロングペンで実態はペンペンということにしておきます。
そしてもっと重要なことは、ペンがついていないときはアッポーが先の"🍎🍍"の順番だったのに、ペンがつくとアッポーがパイナッポーの後ろにいって"✏🍍🍎✏"になることです。どういうルールなのでしょう。もう少し考察してから答えを出します。
PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)の代数的構造
このエントリーではPPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)の代数的な構造を明らかにする。
✏:ペン
🍎:アッポー
🍍:パイナッポー
として、これらのアイコンの有限列の集合をSとする。Sの元はわかりやすさのためにダブルクォーテーションで囲っておく。Sには例えば下記の様な元がある。
S ∋ "", "✏", "🍎", "🍍", "🍎✏", "🍍✏", "✏🍍🍎✏"
Sに演算 ah! : S✕S→S を定義する。
∀a, b∈S
ah!(a,b) := bを逆向きにした列にaをつなげた列
例えば以下のようになる。
ah!("✏", "🍎") = "🍎✏"
ah!("✏", "🍍") = "🍍✏"
ah!("🍎✏", "🍍✏") = "✏🍍🍎✏"
この演算でPPAPの歌詞における条件を満たしていることがわかる。
Sはこの演算でマグマである。単位元として""∈Sをもつ。結合則は満たさず、逆元も持たない。
したがって、PPAPは単位的マグマである。
ヒートマップ比べ(データ:プリキュア視聴率、ツール:PowerBI)
久しぶりのヒートマップ比べシリーズです。今回はちょっと触ってみたPowerBIです。PowerBIは初めて触って1時間程度なので間違いがあるかもしれません。
さて、PowerBIでヒートマップを書いてみるか、と思ったけど、そういう視覚化はありませんでした。でもPower BI custom visualsというところでカスタムビジュアルというのが公開されていたので、Table Heatmapというカスタムビジュアルをインポートして試してみました。
PowerBIというよりTable Heatmapの制約なのでしょうけど、TableauやRのときのようなRDBっぽいデータを入れるとヒートマップにできなかったので、Excelのときのような2次元の表のようなCSVファイルを作ってPowerBIに入れました。
あと、Excelで編集してShift-JISになっていたCSVファイルを入れると文字化けしたのでUTF-8に変更しました。
できた。一応。
やはりカスタムビジュアルの使いやすさの話なんだろうけど、縦横非が固定されているようで縦をもっと伸ばしたいのにできませんでした。色も変えられなさそう。
縦に並んだプリキュアシリーズの順番を変更できるようなUIになっているのですが、いまいち反映しなかったり。。。
PowerBIにとってはヒートマップは苦手分野だったということですかね。
それにしてもカスタムビジュアルというプラグイン形式のもので見た目を変えることができるというのは拡張性があっていいですね。
こういうのとか。ちなみに今(?)はPower MapじゃなくてGlobeMapという名前になっているようです。
書評:やり抜く力
やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
- 作者: アンジェラ・ダックワース,神崎朗子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/09/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Amazonのアフィリエイトのお試しがしたくて、この前読んだ本を貼ってみた。
いい本でした。感想も書いておきます。
- 「才能」じゃなくて「やり抜く力」ですよ、という本です。
- 米国陸軍士官学校の最初の基礎訓練、通称「ビースト」で5人に1人はやめてしまう。やめてしまう人は成績とは関係がなかった。「やり抜く力」が強い人が残った。
- ↑「やり抜く力」が強い人がやり抜いた、って当たり前みたいだけど、もうちょっとちゃんと書いてあります。
- ↑成績とは関係なかった、というように書いてあるけど、それは統計学的な誤解かも。。。成績優秀者だけを集めたから成績との相関が低くなるだけかも。
- やり抜きゃいいってもんでもないでしょ、と最初の方を読んでて思いました。途中でそういう点もフォローされています。いろいろ試して、合うものが見つかったらそれをやり抜こう、と。
- なんか、ところどころにある図解がいまいちわかりにくい。なぜなんでしょうね。。。
- 「意図的な練習」が重要
- 「子どもはおとなの言うことを聞くのは得意じゃないが、まねをするのは抜群にうまい」
才能✕努力=スキル
— Akiya Mizukoshi (@Akiyah) 2016年10月10日
スキル✕努力=達成
GRITやり抜く力 より pic.twitter.com/hCH5JFaD30
↑努力と才能とスキルの図解がわかりにくかったから自分なりに書き直した。
「タイトルのみ入れます。サブタイトルは入れません」? pic.twitter.com/zGrMVhbH87
— Akiya Mizukoshi (@Akiyah) 2016年10月5日
↑表紙の画像につけた文字がおかしいのかな。