安全な状態で挑戦したほうがいいという話
豊島区の区民作品展にテンセグリティを展示しました
豊島区の区民作品展に、手作りのテンセグリティを展示させていただきました。
豊島区の区民作品展に出したテンセグリティがちゃんとかざられてました。棚を一個もらえてうれしい。 pic.twitter.com/GOBYVtlQWz
— Akiya Mizukoshi (@Akiyah) 2017年2月4日
ここに写っている説明書きは、小学校に展示した時に書いたものです。
やや遠くから見るとこんな感じです。
小学校での展示の時はもっと小さいテンセグリティを展示して、存在感がなかったことが反省点でした。なので今回は大きい物を作ったのですが、こうしてみると会場は広かったので、もっと大きくても良かったのですね。(ただし、保管と輸送の問題があって、大きくするのは勇気がいります)
展示を見てくれた方からフィードバックがありました!!
今日拝見しました。ポヨポヨフニフニして面白かったです!子供も一緒にツンツンしてましたー https://t.co/438b1shtTR
— 山本 裕介 (@yusuke) 2017年2月4日
子供が遊べるものを作りたかったので、これはとても嬉しい反応です!!
イロモネア2017正月SP分析(1)
イロモネアが好きで、今年も正月SPを楽しんだのですが、見るたびに毎回『イロモネアのルールってどういう意味があるんだろう』と考えては、結論が出ないでいました。
そろそろ自分なりに決着を付けたくなったので、ひとまず録画してあった番組のチャレンジャーごとに写真をとって並べました。チャレンジャーは15組です。ついでに判定員(100人の観客から選ばれる)5人の番号の場面も撮っておきました。
こうしてみると、15組のチャレンジャーのうち10組がラストチャレンジまで進んでいるのがわかります。ここまでは結構行けるのですよね。
しかし、ラストチャレンジのクリア数は10組中1組です。厳しいですね。
おまけで撮っておいた判定員番号ですが、チェックしてみるとチャレンジャー15組に対する判定員5x15=75人は全員違う人でした。完全に無作為に選んでいたとして、たまたま75人が同じ人にならなかった、とは確率的にあり得なさそうです。
たとえば、最後のチャレンジャーの「チーム・ゴールドラッシュ」の判定員を5人選ぶ場合、今までの判定員経験者も含めて無作為に選んだとします(この5人の中に同じ人を選ばないというルールのもとで)。その上でそれまでの判定員経験者を一人も選ばない確率は、
で、これだけでも0.2%くらいなんですよね。
なので、たぶん同じ人が当たらないような仕組みで抽選しているのでしょう。とりあえずわかったことはここまで。続きは次回。
メロンとメロンパンは別に直交する概念ではない
「AとBは直交する」という表現を聞くたびに、
(´-`).。oO(本当にAとBは直交するのかな
とぼんやり気になっていました。
で、そういう機会がまたあったから軽くぐぐってみたら「直交する」に関してのブログを見つけました。
数学用語のorthogonal=直交がことばとして拡張されて、「依存関係がないこと」と言いたい時に直交と言うようになったのですね。
(´-`).。oO(本当にAとBは直交するのかな
という私の思いは、数学的に
直交=90度で交わる=内積0
あるいは統計的に
相関関係がない=相関係数が0
をイメージしていたので、拡張された『直交』という言葉についていけずに混乱していたようです。数学用語を日常会話で使うときに厳密な方をイメージすると困ることがあるということですね(「ありえない!」とかも同様に混乱した記憶があります)。
”直交する概念”という単語を目にして意味が分からず調べてみたら「正反対(180度)ではないけれど性質の異なる(90度)概念」という意味でなるほどなと。
— みりんぎ風調味料 (@miring_i) 2015年11月4日
こういうことらしいです。「直交する概念」と言われたら「逆ではない概念」とでも思っておけばいいのでしょうね。
でもあらためて検索してみると、もっと混乱している様子も見られました。
楽しいことと誰かに利益があることって別に直交する概念じゃないような気がするんだけど
— ところたん (@tokoro10g) 2016年10月3日
「別に直交する概念じゃない」という言葉が、逆ではないという意味で使われているようですが、「直交する概念」=「逆ではない概念」だったとすると
「別に直交する概念じゃない」= 「別に逆ではない概念じゃない」=「逆の概念」
のはずで、意味が逆になってしまっています(ややこしい、、、)。二重否定になって言葉がややこしくなったから間違えちゃったということなんでしょうけど、こうやって間違えている様子は探すと結構見つかるので、だいぶ言葉として広く適当に解釈されちゃっているのだなあと思いました。
私としては、直交の数学的な意味にこだわるのはもはや無理なので、「直交」は日本語ではもうテキトーに使う言葉にしちゃっていいのかなと思いました。
- メロンとメロンパンは別に直交する概念ではない
- 北北東と東北東は直交する概念
こんなふうに。
「直交する概念」と言われたら、なにかジョークを言っているのだなと思えばいい、と。
あんまり関係ないけど昔TMIXで作った負の相関Tシャツ。
CodeIQが好きなのでもうちょっとこうなってほしいという要望
CodeIQというサービスがありまして、簡単に言うとエンジニアがプログラミングして出された問題を楽しく解くというようなものなんですね。
自分の中で波があって、数年前からだと思うのですが飛び飛びに参加しています。一年くらい前に何問か連続で解いて、しばらくノーチェックになってて、また2016年の年末からやる気になって10問ほど解きました。問題を解くというのはなかなか楽しい娯楽でして、CodeIQは好きだし今後も良い問題を出して欲しいと期待しているわけです。
期待しているだけに、問題を解くときに、もうちょっとこうなって欲しいなーと思うこともあるわけで、良い点(KPTで言えばKeep)と要望(KPTで言えばProblem)を思いつくままに書かせていただきます。
[Keep]複数の言語から使う言語を選ぶことができる
「複数言語選択可能」というタグが付いている問題は自分な好きな言語を選んで使うことができます。でも、大体は「複数言語選択可能」なので安心です。問題自体は言語とは関係ないものが多いので、言語を選べるのは嬉しいです。
私はRを練習をかねて使うことが多いです。Rで都合が悪いこともたまにあって、そういう時はJavaScriptだったりRubyだったり。言語によってバッジがもらえたりするのでたまに違う言語を使おうというモチベーションにもなります。
[Keep]自動採点で正解かどうかすぐにわかる
「自動採点」タグが付いている問題は、解答したらすぐにサーバー上でテストケースが実行されて、問題ごとに正解/不正解がわかります。間違えた場合のインプットの値もわかるので、改善のヒントにもなります。
問題文のページには書かれていなかった隠れた条件(たとえば実行時間が1秒以内であること、というようなもの)もあったりするので、この自動採点機能は仕様を表現する役割としてもとても良いと思います。
[Problem]答えをテキストでしか送れない
ここから要望です。
ソースコードを書いて自動採点を通って正解したとして、他人(問題作成者とか)がそのソースコードを見ただけでは、私がどう考えたのかわからないだろうなーと思うことは多々あります。でも、送信できるのはテキストだけなので、画像ファイルとかエクセルの表は送れないのです。
じゃあブログにでも書こうかとも考えるのですが、問題を解くというサービスであるので、ネタバレは禁止なのです。解答期間が終わるまで公開を待たなければならないのですね。ブログのネタをそんなに寝かせておけないぞと思うのですよね。忘れちゃうし。
というわけで、せめて画像ファイルを送れるようにしてもらって、問題作成者へ自分の考えを伝えたいのです。あとでCodeIQ MAGAZINEで使ってもらっても構わないので。
[Problem]実行環境のバージョンがよくわからない
これは、裏で動いているIdeoneのせいだと思うのですが、言語ごとの実行環境のバージョンがよくわからないのです。
実はバージョンは表示されるのです。提出するときに。たとえばRだとR-3.2.2と書かれています。で、実行してみると、paste0がエラーになるのですよ。
paste0って2012年のR-2.15.0あたりで入っていると思うのだけど。。。
あと、JavaScriptで書こうと思ってSpiderMonkeyを選択したら2014年12月頃のバージョン24で、いろいろ使えなかったり。。。サーバーサイドに実行環境を用意してくれているから最新のバージョンで遊べるぜ!!と思ったら期待はずれだったという感じです。
[Problem]実行環境でライブラリが使えない
これまたIdeoneの制約だと思うし、やむを得ないのですが、言語の標準で入っているライブラリ以外は使えないので、ローカルで動いても提出しようとしたらエラーになる、なんてことが頻発します。任意精度整数を使おうとしてRでRmpfrとかGMPとかローカルで入れて問題を解いて、いざ提出しようとしたらダメで、うんざりしながら別言語で書きなおしたりして。。。
ある程度の有名ライブラリは入れた状態の環境を用意していてくれると嬉しいなーと思います。
[Problem]想定時間がやけに短い
想定時間の設定の選択肢が10分、20分、30分しかないのかな?
普通に手応えある難問でも、「想定時間 30分」になってて、ビビります(なれたけど)。30分と書かれていても5時間くらいかかっておかしくないです。といいながら自分だけだったら恥ずかしいけど。
難問を解くときには、問題分を読んでから、電車などの隙間時間にぼんやり考えて、時間が取れたらプログラミングして実際に解いてみるというやり方が私は多いです。だから正味の時間と、実際にかかった時間はだいぶずれてしまうのですが、それでも30分じゃ解けないよ、と思います。
いろいろ要望書いたけど期待しています
利用者として楽しいサービスなので、今後も期待しています。結城さんの問題もそろそろ新作出ますかね!?
いつか見てみたいテンセグリティのリスト
作るのが楽しくてしょうがないテンセグリティだけど、検索してみるといろいろな形で表現されていて感動します。メモとしてリストにしておきます。
テンセグリティドーム(ホワイト・ライノ)
技術とデザインのフュージョン ―世界初のテンセグリティドーム(ホワイト・ライノ)―
千葉県にあるらしいです。公開されているのでしょうか。
テンセグリティ・シェルター
期間限定なので、残念ながら見ることはできないでしょう。
テンセグリティアート
虎ノ門だそうです。これはすぐにでも見に行きたい。
テンセグリティDRAGON
テンセグリティDRAGON | TIS & PARTNERS
こちらは大阪。機会があったらみたいです。
おまけ
ホワイトライノをマネしたくて、いびつなテンセグリティ作ってみた pic.twitter.com/KLLdWDLxRl
— Akiya Mizukoshi (@Akiyah) 2016年12月25日
ランディングページの平均滞在時間100秒だと思い込んでやらかしたこと
これはWebサイトパフォーマンス Advent Calendar 2016の12/23のエントリーになります。書いているのは12/24が終わりそうなタイミングですが、なんとなく12/24の枠に入るのは遠慮しちゃっていて、時間をさかのぼっています。
一年くらい前のことですが、とあるサイトのスマホのランディングページ(LP)の改善の仕事をしていました。もともと使っているLPはもちろんあって、よくある縦長のページで、会員登録ボタンが付いているというものです。LPを見た人のうち会員登録をする人の割合を増やす、ということを目標にしていたわけです。
一番上の画像を差し替えてみよう、もっとテキストをわかりやすくしよう、会社の信頼性を高めるような情報を増やそう、ボタンの色を変えよう、などなどいろいろな改善案が出て、効き目がありそうだと思うものからABテストを使いながら改善をしていました。改善していました、と書いていますがこういう施策は当たらないのが当たり前で、何個も試してたまに効果があるという感じです。
そんなとき、LPを訪問した人はどれくらいの時間をかけてLPを見ているのだろうということが疑問に上がりました。さっきも書いたように縦長のページなので、スミからスミまでじっくり読んだら3分くらいはかかってしまいそうなページです。ただ、自分もそうですが、Webページなんてだいたいいつもナナメ読みなので、まあ、ざっと読めば1分くらいなのかなと思ったのです。Google Analyticsでチェックしてみると平均滞在時間が100秒くらいと出ていて、やっぱりそんなものかなと思ったのです。100秒ならまあまあ読まれていると考えて良さそうで、テキストの改善とかの効き目がありえるかなと。
でも、やっぱり気になったので、もっと正確に把握するために、あらためてログを見て滞在時間をチェックすることにしました。LPの滞在時間を、LPを表示してから会員登録ボタンを押すまでの時間と定義して、会員登録ボタンを押した人に限定して滞在時間を出してみたのです。
(過去のことなので正確な数値は手元に残っていないので、ここから下の数値は架空の数値になります)
1000人位の対象者に対して、平均滞在時間は96秒と出ました。ふむふむ。予想通りだな、と。念の為にヒストグラムも確認してみましょう。
あれ、100秒付近に固まっているはずなのに、なぜか時間軸が広い。。。ちょっと箱ひげ図も見てみましょう。
あれれ、、1個、はずれ値があるぞ。。。平均だけでなくデータのサマリーをあらためて見てみよう。
> summary(time) Min. 1st Qu. Median Mean 3rd Qu. Max. 3.19 8.68 10.04 96.46 11.45 86400.00
!!!
なんと、平均(Mean)は96秒なのに、中央値(Median)が10秒!!! そして最大値(Max)が86400秒=24時間!!!
ここでやっと気がついたのですが、1000人の対象者のうち、1人はLPにアクセスしてから別のことをして、1日後に戻ってきて続きの会員登録をしたようです。1000人の人が100秒かけてページを見ているというユーザー像はもろくも砕けて、ほとんどすべての人は10秒程度、チラッとしか見ていないということがわかってしまいました。ガーン。LP滞在時間が100秒と10秒じゃユーザー像は全然違ってきますよね。
というわけで、それまでの改善項目に入っていた見た目の細かい改善の優先順位はガクッと下がって、チラ見でも印象が変わるような改善項目を優先的にやることになったのでした。
いやー、平均って恐ろしいですね。特に今回のように、はずれ値が極端に大きくなりがちな場合に関しては。
まとめ:
- なにか怪しいと思って調べ直したのはGJ!
- 平均だけで判断するのは怖いので、中央値やヒストグラムや箱ひげ図を見るようにしよう。
- 一生懸命作ったLPがあんまり見られていないのはショックだった。
- Webサイトパフォーマンス Advent Calendarの内容とは違いそうだけど、気にしない!