メロンとメロンパンは別に直交する概念ではない
「AとBは直交する」という表現を聞くたびに、
(´-`).。oO(本当にAとBは直交するのかな
とぼんやり気になっていました。
で、そういう機会がまたあったから軽くぐぐってみたら「直交する」に関してのブログを見つけました。
数学用語のorthogonal=直交がことばとして拡張されて、「依存関係がないこと」と言いたい時に直交と言うようになったのですね。
(´-`).。oO(本当にAとBは直交するのかな
という私の思いは、数学的に
直交=90度で交わる=内積0
あるいは統計的に
相関関係がない=相関係数が0
をイメージしていたので、拡張された『直交』という言葉についていけずに混乱していたようです。数学用語を日常会話で使うときに厳密な方をイメージすると困ることがあるということですね(「ありえない!」とかも同様に混乱した記憶があります)。
”直交する概念”という単語を目にして意味が分からず調べてみたら「正反対(180度)ではないけれど性質の異なる(90度)概念」という意味でなるほどなと。
— みりんぎ風調味料 (@miring_i) 2015年11月4日
こういうことらしいです。「直交する概念」と言われたら「逆ではない概念」とでも思っておけばいいのでしょうね。
でもあらためて検索してみると、もっと混乱している様子も見られました。
楽しいことと誰かに利益があることって別に直交する概念じゃないような気がするんだけど
— ところたん (@tokoro10g) 2016年10月3日
「別に直交する概念じゃない」という言葉が、逆ではないという意味で使われているようですが、「直交する概念」=「逆ではない概念」だったとすると
「別に直交する概念じゃない」= 「別に逆ではない概念じゃない」=「逆の概念」
のはずで、意味が逆になってしまっています(ややこしい、、、)。二重否定になって言葉がややこしくなったから間違えちゃったということなんでしょうけど、こうやって間違えている様子は探すと結構見つかるので、だいぶ言葉として広く適当に解釈されちゃっているのだなあと思いました。
私としては、直交の数学的な意味にこだわるのはもはや無理なので、「直交」は日本語ではもうテキトーに使う言葉にしちゃっていいのかなと思いました。
- メロンとメロンパンは別に直交する概念ではない
- 北北東と東北東は直交する概念
こんなふうに。
「直交する概念」と言われたら、なにかジョークを言っているのだなと思えばいい、と。
あんまり関係ないけど昔TMIXで作った負の相関Tシャツ。