カッティングプロッター(スキャンカット ScanNCut CM300)を使った工作

私がカッティングプロッターを使ってどのように工作しているのか、メモとして書いておきます。

カッティングプロッター

スキャンカット ScanNCut CM300というカッティングプロッターを使っています。

www.brother.co.jp

カッティングプロッターの中では比較的リーズナブルなものだと思います。

スキャンする機能もあるのですが、私はスキャンはほとんど使っていなくて、作った設計図のとおりにカットさせることが多いです。

 

設計

GeoGebra 幾何

GeoGebra 幾何を使って設計することが多いです。

 

こんなふうに直線や円をたくさん使って図形を作ってから、

 

不要な点や線は非表示にしてカットする線(あるいは点線)だけを残します。非表示にしないとそれらがsvgファイルに入ってしまって、あとで都合が悪いんですよね。保存して、svgファイルをダウンロードします。

 

CodePen(JavaScript)

GeoGebra 幾何では作れないような複雑な曲線を使いたい場合などは、CodePenを使ってJavaScriptで設計することもあります。自由度は高いのですが、お手軽ではないため、最後の手段という感じですね。

例えばこんな設計をしました。三次元空間内で計算した座標を二次元の座標にマッピングして曲線を作ったりしていますね。

See the Pen N枚羽(楕円)のりしろ付き(ハロウィン) by mizukoshi akiya (@akiyah) on CodePen.

GeoGebra 幾何と同じように、svgファイルをアウトプットできるようにしています。

CanvasWorkspace

svgファイルをカッティングプロッター(スキャンカット ScanNCut CM300)に入れるために、brotherのCanvasWorkspaceというWebのサービスを使います。svgファイルをアップロードして、カットする線や点線を指定して、うまく並べて、完成したら保存してfcmという拡張子のファイルをダウンロードします。カッティングプロッター(スキャンカット ScanNCut CM300)には、USBケーブル経由でfcmファイルを入れます。

 

カッティング

あとはカットだけです。カッティングマットに紙やクリアファイルを貼って、fcmファイルを指定してカットします。私が使っているカッティングマットは弱粘着ですが、もう粘着は弱くなっていて頼れないので、素材の端をテープでとめて使っています。

線でカットするだけでなく、折れ線をつけるために点線でカットするときもあります。というか点線(折れ線)は多用しています。本来なら「刃の出し量」と「カット圧力」を調整して薄くカットすることで折れ線をつけたほうがいいのでしょうが、「刃の出し量」も「カット圧力」も、1回のカッティングでは設定変更できないので、点線を指定したほうが楽なのです。ただ、点線はうるさいのと時間がかかるので、その点は注意です。

 

 

以上が私のカッティングプロッターの基本的な使い方です。個別の工夫などもまだありますので、メイカーフェアに展示する商品ごとの解説記事もこのあと書いてみますね。