90本のテンセグリティ
テンセグリティでググっていたら90本タイプを見つけました。
どうやら30本のタイプに近い作り方で、五角形の部分が六角形になっているようです。
こんなふうに違うタイプはどうやって作ることができるかまだ理解できていないのですが、ヒントになりそうな建築士の方の記事を見つけました。
どうやらn本をm回組むというパターンで
- 2本を3回組む=6本
- 3本を4回組む=12本
- 5本を6回組む=30本
と、私が知っているタイプを説明できるのだそうです。
- 4本を5回組む=20本
- 6本を7回組む=42本
も作れると書いてあります。
- 6本を15回組む=90本
は書いていないのですが、このルールならできるのかもしれませんね。いろんなタイプを試してみたいです。
最適テンセグリティ方程式(実践編)
続きです。本当は解答編の予定だったのですが、数式を解くのに手間取っているので先に実践編を書いておきます。
棒の長さに対して上下の三角形の一片が0.7くらいが最適であるという計算結果でした。
作ってみました。左は以前適当な比で作ったもので、右が最適比の0.7で作ったものです。右のほうが背が低くなっていますね。
どっちがバランス的に美しいかって言われると、、、左かも、、、
棒と棒が離れていれば美しいという仮説は間違いだったのかもしれませんね。
7本の棒のテンセグリティ
Our last #SiggraphAsia paper on Position-Based #Tensegrity Design paper is online! https://t.co/A3oALEuOPP pic.twitter.com/rqdh651dWF
— Paolo Cignoni (@ALoopingIcon) 2017年9月22日
テンセグリティは棒が3本、6本、12本、30本のタイプを知っていたけど、このテンセグリティは7本の棒で作っている!!!
自分でも作ってみたいです。見ているだけでは構造が理解できないです。
Position-Based Tensegrity Designという論文のようです。この論文の画像を見ているだけでも楽しいです。
最適テンセグリティ方程式(計算編)
続きです。方程式を解く前にコンピューターでグラフを書いて様子を見てみます。
前回定式化した式をほぼそのままRに入れてプロットしてみました。
出力したグラフはこれです。
0.7よりちょっと大きいくらいのがを最大にしそうです。
最適テンセグリティ方程式(定式化編)
続きです。今回は定式化します。
図に書くとこんな感じです。
テンセグリティの棒の長さは1として固定します。上と下の三角形の1辺の長さをと置きます。三角形に外接する円の半径を、円柱の高さをとします。図中の点、点、点、点は下記のようにとで表すことが出来ます。
\begin{align}
A &= \left( s, 0, 0 \right) \\
B &= \left( -\frac{1}{2}s, \frac{\sqrt{3}}{2}s, 0 \right) \\
A^{\prime} &= \left( -\frac{\sqrt{3}}{2}s,\frac{1}{2}s, h \right) \\
B^{\prime} &= \left( 0, -s, h \right)
\end{align}
直線と直線の距離は公式があります。
これを直線と直線に当てはめてみます。
\begin{align}
d = \frac{
\left| \left(\overrightarrow{OA} -\overrightarrow{OB} , \overrightarrow{AA^{\prime}} \times \overrightarrow{BB^{\prime}} \right) \right|
}{
\| \overrightarrow{AA^{\prime}} \times \overrightarrow{BB^{\prime}} \|
}
\end{align}
このが最大になるを探すのが目的です。
はで定まりますが、その条件も書いておきます。棒の長さを1としたので、
\begin{align}
1 &= \| \overrightarrow{AA^{\prime}} \| \\
1 &= \| \overrightarrow{AA^{\prime}} \| ^2 \\
& = \left( s - \left( -\frac{\sqrt{3}}{2}s \right) \right)^2 + \left( 0 - \frac{1}{2}s \right)^2 + \left( 0 - h \right) ^2 \\
& =\left( \left(1 + \frac{\sqrt{3}}{2} \right)^2 + \left( \frac{1}{2} \right)^2 \right) s^2 + h^2
\end{align}
が成り立ちます。つまり、はで定まり、すなわちで定まります。