違和感がある数学用語と統計用語「ありえない」「母数」「サンプル数」「直交する」等
この前の飲み会の時に、日常語として使われている時に違和感がある数学用語と統計用語の話題になったので、ついでにメモしておきます。
「ありえない」
私が数学科の学生だったころは「ありえない」という言葉はかなり強いもので、定義に反するとか、仮定に反するなどの、絶対に起こりえないという状況で使う言葉でした。
でも、その頃から日常語として「ありえない」を「そうなってほしくない」という願望程度の場合に使っているのを聞くことがあって、自分としてはだいぶ違和感がありました。
どうも、「ありえない」に関しては数学用語というわけではなく日本語として違和感を感じている人がいるみたいで、仲間がいて嬉しいと思う一方で、もはや使われまくっていて認めるしかなさそうな気がしています。
「母数」
「母数」という言葉が出てくるのは統計っぽい話をするときだけだと思うのですが、ほぼ必ず誤用の方ですね。
統計学の基本用語.母数は分母でも全数でもない!:母数とは母平均や母分散 - 統計学的手法の話題 - 生物科学研究所
日本語としてはだいたい問題なく通用しちゃうから、誤用が広まっちゃうんでしょうね。
「母数」に関してはみんなが正しく使うことは私は諦めているので、誰かに指摘するときには「母数」という言葉は使わないという提案をしています。
「サンプル数」
「母数」以上に気になるのが「サンプル数」です。これは統計の本にも出てきたりします。「サンプルサイズ」と言ってほしい。
「サンプル数」について調べるといつも読むのがこのコラム。とても面白い。
「サンプル数」でも「サンプルサイズ」でも一緒じゃんと思うかもしれないですが、
バストサイズとバスト数は、ちがいます。
— Akiya Mizukoshi (@Akiyah) April 12, 2018
サンプルサイズとサンプル数も、ちがいます。
うん覚えやすい。
「バスト数」と「バストサイズ」だと違うよねと思ってくれるのではないでしょうか。興味があるのはだいたい「サンプルサイズ」の方です。
「直交する」
これのことです。 「直交する」に関しては諦めています。
しかし、こういうことを飲み会で言っていたら、他の人に仏教用語で違和感を感じると言われてしまいました。因縁とか方便とからしいですね。
皆さん、他人の言葉に違和感を持っているんですね。